学びの生活|中村公平のブログ
劇団レトロノート代表ナカムラコウヘイの日々思うこと。

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#1469『言溜まり』

 

先日、劇団の活動休止と深沢さんの退団の発表をさせていただきました。

詳しくは劇団サイトをご覧ください。

 

15年かぁ。。。

いつの間にか15年も劇団レトロノートをやってきました。

このブログも2004年から飛び飛びですがスタートしていますので、12年。いやはやビックリです。

 

15年目の公演を終えてみて、改めて「ひとつの事を続ける事」の難しさを感じつつ、でもそんな難しさなんて感じながらやってきてなくね?的な考えもあったりします(^^;

 

駆けている時はアドレナリンが出ていますからね、何も気にせずいられます。ふと休んだ時にどっと疲れが出るもんです。でもね、そろそろその疲れを一度味わわなくてはいけないのではないかと思っています。味わわないからいつまで経っても何かやっている気になってしまうんです。もちろん出来ることはやってきました。でも、何に向けた熱を持った場所なのかをもう一度確認する必要があったのです。

 

深沢さんが自ら座長になりたいと申し出てくれた3年前、我ながら実直に続けてきて良かったと思いました。ただ、実際はそれだけではいけないのです。その先にどう実直さを保ちながら、次の一手が打てるのか?ここが大事なわけです。その一手をなかなか見つけられないまま15年間駆けてきた気がします。どっと来るであろう疲労感を感じながら、我を振り返り、先を見据える目をそろそろ持ちなおさなくてはいけないと思いました。

 

実はですね、ここだけの話、解散も考えました。

でもやっぱり辞めるのは簡単なんです。きっと僕は劇団活動がなくなったら楽になります(笑)

自分の団体はやりたい事が出来る代わりに金銭的にも精神的にも相当な圧がかかるわけです。そして長く続けていればいるほど「やりたい事」が全て出来るわけではなくなってくる。不思議なもんです。やりたい事ができるから発足したはずなのにそれだけじゃなくなる。なんでやねん!って思うけど、そういうもんです。一人でやっているわけではないですから。多くの皆さんの力を借りて続けてこられた事なんだから。

 

1年に1度しか公演を打たない僕らですから、『休止』なんて表明しなくても、一年の大半を休止しているようなもんです。(※実際は1年通して準備してるんですよ!)だから「そんな表明しなくてもいいんじゃね?」みたいなご意見もいただいたりもしたんですが、自分たちのケジメのために表明しました。ま、エゴと言ってしまえばエゴなのですが。。。

 

終演後、お客さまに「来年も楽しみにしているよ!」とか「毎年秋の恒例行事です」なんて言ってただけて本当に嬉しいのに、裏切るような形になってしまい本当に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、わがままですみません。15年間のご声援に感謝しつつ、充電いたします。

 

と言いつつ、例年通り2017年の秋にやっちゃったりして・・・。気まぐれ感満載で少し過ごします。気まぐれシェフ的な(笑)どなたかがおしゃってくださった「休止」ではなく、「休憩」だと思っていただければ。ちょっと腰を下ろして、休憩です(^ ^)

 

 

 

人生ってのは上手く出来ているなぁと改めて思います。

全てがポジティブに運ぶなんて事はなくて、どこの家もひとつやふたつ何か問題を抱えているように、誰の人生にも何かしらの影があって、その影とどう向き合い、一緒に暮らしていけるのかなんですね、結局は。

 

ブログも下書きゾーンに劇団ハーベストの「真っ向ガール」の公演後記も「黄昏バックオーライ」の公演後記もさいたまの子ども達の話も書き途中で止まっています。そして、それらをすっ飛ばしてこの記事を書いています。僕のブログの下書きゾーンは「水溜まり」ならぬ「言溜まり」。

 

言いたい事も伝えたいことも山ほどあるし、公演が終わったらお客様に感謝の言葉と作品を創っての言葉を並べたくなる。

「こんな人と出会いました」「こんな人のこんな面白いところを発見しました。」エトセトラエトセトラ。。。

 

でも、いつも言葉が足りず納得できない。これじゃ伝えたいことが伝わらないなぁ。とアップをやめてしまいます。このブログも休止発表当日からずっと書いています。

 

自分的にはまだまだ納得いきませんが、とりあえず、もうアップしちゃいます。

休止発表してからホームページ以外でご挨拶できていないこと、申し訳ありませんでした。

 

辞めるわけでもなんでもなく、まだまだ続きますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

取り急ぎ、宣伝!

年末!年の瀬!と言えば、、、

 

劇団ハーベスト冬の特別公演

『ジェラシック・パーク』

2016年12月23日(金)〜28日(水)

アトリエファンファーレ高円寺

 

ぜひご来場ください!!

【2016.11.25 Friday 10:37】 author : レトロナカムラ
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映画「幕が上がる」の中で、黒木華さん演じる先生が、3年生たちに訴えます。
「(受験期の君たちを演劇コンクールに引っ張り込むことは君たちの未来に禍根を残すことになるかもしれないが)責任はとれない」と。
そして、演劇にのめりこむ彼女たちを見て、先生はもっと酷い裏切りをします。
先生を辞め、顧問を辞め、母親に止められるも、自らが女優の道に進むことで、彼女らとのかかわりを断つ。最大の裏切り。
公平先生、私は思うのですよ。「人間の最大の目的は食って生活できること」だと。
良く、「売れたもん勝ちの気風の在るこの世界。彼女たちには負けないだけの力と努力がある」と仰られますが、「私は見出されない原石は宝石にはならない」と思うのです。
そして、先生の仰る覚悟とは「売れるまで続ける」ということで、「売れなくても頑張る」ということではないと思うのです。

このことは先生にも当てはまり、主宰という立場は「その団体に所属する組織構成員に対する、構成員の生活に対する、責任を負うことである」と。
やりたいことに向かって走り出すことはものすごく簡単で、弾み車のように加速しますが、その車輪に動力を伝え続けることは全く別問題で、動力を与え続けるために、最初の目的の「やりたいこと」に相反する行為を行う場面に直面することもあるわけです。
疑念が生じれば、車輪のスピードが落ちて不安定になります。
北海道発のおばけ番組「水曜どうでしょう」は主役の大泉洋氏が売れることで、スケージュールを押さえられなくなり、且つ、発展性の無い内容により番組を続けるため、不定期の出来ることだけをやる形態に移行しましたが、そのおかげで未だに続編には期待がかかっています。
このエントリーで公平先生が仰っていることに全く同じポジションで成功しました。
どうやって食べていくか、楽な方向を選択するべきなのです。家族を持ったら。

私のハンドルネーム「マーセナリー」は自戒です。私のファーストネームを聴いた英語講師が私の悔恨にぴったりの1語がある。日本語の発音が同じ語の英訳。ヨウヘイ→傭兵→marcenaryが有ると。マーセナーリーの英語のニュアンスには「金に汚いやつ:守銭奴」という点が大きく、転じて自分や他人の命を金でやり取りする“傭兵”の意味が生まれたのだと。
今、安穏と隠居生活が出来ているのは、いろいろ他人を押しのけて自己主張してきたからなので、父親を看取ってから初めて自由な生活を始められました。そして、青山さんによってもたらされたこの縁にどっぷり嵌ってしまいました。

ハーベストのメンバーさんにも、彼女らを取り巻く皆さんにも、自分のやりたいことでご飯を食べることの厳しさに立ち向かって欲しいです。
「売れたもん勝ち」正しく“売れっ子”になって欲しいのです。安定した生活が送れるだけの収入が得られる存在になって欲しいのです。
何処に、どんな「出会い」が落ちているか判らないので、出演者としての「名前」を見てもらうためにスタンド花を贈っています。
嘘はつけませんから、贈り主は訳の分からない「MERCENARY」です。
SMAやファンファーレの枠から飛び出して活躍し始めた二人。それに次ぐ人が見たいです。勿論、芸術劇場や国立劇場で演劇をうつ先生の姿を見たいです。
| マーセナリー | 2016/11/25 3:35 PM |
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