学びの生活|中村公平のブログ
劇団レトロノート代表ナカムラコウヘイの日々思うこと。

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#1482『謹賀新年2018』

あけましておめでとうございます。

2018年になりました。

 

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またひとつ歳を重ねるわけだ。。。

時の流れる速さに振り落とされそうです。

 

さて、2017年も刺激の多い年となりました。年末に家族ともども風邪をひいてしまい振り返りのブログが書けなかったのでここで。。。

 

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2月、劇団スーパー・エキセントリック・シアターSET LABO『絢爛とか爛漫とか〜モダンガール版〜』演出。

年明けすぐに稽古、パワフルなSET女子達に感動した2017はじめ。密度の濃い4人芝居を創りました。素晴らしい本、キャストスタッフの皆さんに感謝感謝でした。本当に飯島早苗さんの戯曲が素晴らしくて、稽古中も笑い泣き心をグッと掴まれました。それを若きSETの女優陣がたった4人で2時間の物語を紡ぎました。年始から、とても素敵な公演に関わる事ができました。ありがたき2017はじめ。

 

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3月、劇団ハーベスト『杜町ペッパージャム』演出。

ハーベストの新しい形が見え始めた2017春。芝居×音楽を2016年から色々な形で試してきた事の集大成、でもってスタート地点。広瀬咲楽の素晴らしい楽曲と益永あずみ(まっさん)のウィットでありながらも人生の分岐点に立つ女子たちの心を捉えた脚本のコラボレーション。春らしく心地よい作品となりました。ライブと芝居、まだまだ可能性がありそうだと感じた2017春。

個人的には、娘が2歳になり言葉を覚え始め、人間ってこんな風に学習していくんだとワクワクした2017春。

 

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4月、はぶ談戯『夫婦台風』出演。

久しぶりに役者として芝居を創り、自分の出来なさ具合に愕然とした2017春。普段ダメ出ししている事を見事に自分にも言われるという何とも言えない経験をしました(笑) 役者って大変だよ!というのを改めて感じ、演出ももっと優しくしようと思った2017春。ついひと月前にハーベストに出したダメ出しをまんま出されるという・・・笑

客観性と主観性、お芝居って奥が深いよねとつくづく感じた2017春。

 

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6月、ネクスト『ここは私の家だって!』演出。

四十路にもなり、自分が思っていたより身体から疲れが抜けにくくなっている事を実感し始めた2017梅雨。またもや益永あずみと悶絶する日々を送った2017梅雨。新人だらけの公演はとても難しい。自分の語彙力や説得力がもっと必要だと感じた2017梅雨。

できるできないじゃない、やるかやらないかだ、「自分との勝負」を強く感じた2017梅雨。

 

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8月、劇団ハーベスト『錦芸能舎の夏』演出。

オリゲキ×劇団ハーベストのコラボ企画。錦織純平さんのお陰で見た事のないハーベストを見る事ができました。愉快な夏でした。ただ、新しい事に挑戦すると賛否あるもので、それもまた劇団員と一緒に全員で受け入れて前に進む原動力となりました。常に僕らは観てくれる方の為に創作する。当たり前です。でも、時にうまく伝わらないこともある。でも、愛があるからこその賛であり、愛があるからこその否であると思うのです。一生懸命応援し続けてくださる方は必ずいるから。大切に思っていれば大切に思ってもらえる。どんな時も喜んでもらえるようにこれからも!とハーベスト達とかたく誓い合った2017年夏。

 

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10月、さいたまスーパーアリーナワークショップ『チームたまーりん』講師・演出。

年明けからこの10月の発表公演が終わるまでほぼ休みがなかった2017秋。

子どもの真っ直ぐさに毎年圧倒されるさいたまWS。今年は過去最多の参加者でハーベストたちにもお手伝いをお願いしました。彼女たちが子どもたちに演劇を教える姿も様になってきました(^ ^)夏からの2ヶ月間、参加してくれた子供たちにとって、演劇を好きになってなんて言わないから、友達と何かしたくなる、何か生み出したくなるそんな楽しい思い出・経験になっていればいいなと思います。ふとあの時楽しかったなと思えるような。だいぶおっさん化してきました2017秋。

 

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12月、劇団ハーベスト冬の特別公演『この泥棒ネコッ!〜お後がよろしくないようで〜』演出。

今年最後も益永あずみとタッグ。企画や本の初期段階から話し合いを何度となく重ねることのできる、とても気の合う作家さん。本が上がってからも、お互いに躊躇なく意見を交換し変更や改訂をいれられるのも我々の強み。

作品は、宮武佳央プロデュース。落語を取り入れた滑稽話。最初の構想で「全体を狂言回しの落語でした」みたいに出来ないかねぇなんて無茶なこと言ってみたり、全員分終わりを変えちゃおうか?みたいな無理を言ってみたり(>_<)その度にまっさんは必死に頭を悩ませてくれました。

 

そして、これまでにないほどキャストに委ねた今作品。ポイントの演出は細かくつけましたが、点と点を結ぶ作業はそれぞれの俳優にかなりの部分託しました。次のステップに立つには必要な過程。でも、お客様から時間とお代を頂戴している以上、それ以上のものを創り上げねばなりません。僕には僕なりの譲れない箇所もあり、そこは非常にうるさく言い続けました。

 

噛み合わない会話、足りない熱、決めたポイントの通過作業、自分の役割、シャッフルキャスト、落語の練習・ダメだし、スタッフワーク、次から次へと押し寄せる難題を、まさに一丸となって乗り越えた2017冬。

 

お客さまには過程は関係ありません。結果が全てです。そこを肝に銘じつつ、痛快なほど必死に汗をかいた3週間でした。現時点での最高到達点かどうかはそれぞれの判断ですが、劇団員は少なくとも夏より前に上に進もうとしていたのはわかりました。

 

倒れる時は前のめり。仲代達矢さんも言ってました。最終的に「己が楽しんでいるかだけだから。」観ている人は必死になっている俳優の生き様を、思い切り楽しんでいる俳優の姿を観に来るんだから。エゴかもしれないけれど、そういう仕事なのだと。

 

「なんかわかんないけど、夢中だった。楽しかった」という感覚が僕らを飲み込んでいた2017冬・打ち上げ。まずは己が楽しむという事を一生懸命できたのだと思います。今までと異なる第一歩。

 

まだまだイケる。まだまだいかないと。伸び代はまだまだある。止まったらそこまで。劇団ハーベストはきっとまだまだいきます。

 

 

!?

おいおい今年は3作品も益永あずみと作品を創ったぞと気づいた2017年末。ずいぶん前の写真ですが、盟友です。

 

 

見事に家族揃って体調を崩し、楽しみにしていた忘年会にも参加できずじまい。。。

 

でも、その分、きっと2018年は面白くなる。底からのスタートですから(笑)

今年はもっともっと勉強しなくちゃ。演劇って知れば知るほど深みにハマる。たくさんのお芝居や映画を見、本を読み、人と出会い、練習し、研究し、そんな「学びの一年」にしたいと思います。

 

そして、2018年も月並みですが、より愉快により深くより丁寧にお芝居を創っていきたいと思います。今年もたくさんの出逢いに恵まれますように。今年も井上ひさしさんの言葉を胸にもって。

 

むずかしいことをやさしく、

やさしいことをふかく、

ふかいことをおもしろく、

おもしろいことをまじめに、

まじめなことをゆかいに、

ゆかいなことはあくまでもゆかいに。

 

 

本年もよろしくお願いいたします!

 

【2018.01.01 Monday 23:51】 author : レトロナカムラ| 学びの生活 | comments(2) | - |
コメント
明けましておめでとうございます。

年末、千秋楽ではガッカリさせてしまったようで申し訳ありませんでした。

自分としては、いつものハーベストのように、回を重ねる毎に「練り上げられていく」感は有りませんでした。
宮武プロデューサーには不本意に思われると考えますが、シャッフルキャストというのは、役者には「スリリング」でも、私には「何処に伝わらない原因が有るのか判り難く」しまいには、役者同士のやり取りではなく、直接観客に伝えようとしていないか?
と疑いを持ったりもしたのです。

私、基本的に他の人が何がなんだかサッパリ解らない!と仰る「不条理劇」が好きですから、最終的な結論が明確になる必要は感じません。
しかし、演劇は舞台上の役者同士のやり取りをみせるもので、「自分の滑稽な仕種を直接観客にみせる」のは、コントです。

同じ事を、益永さんの本を上演した他の団体にも意見しました。
ここは、3組のトリプルキャストに完成度を競わせた方がセオリーだったかもしれません。
絢爛爛漫で申した通り、描き方が違えば、どっちが良いかジャッジ出来ますが、シャッフルはあまりにトリッキーで責任の所在がハッキリしないから、役者同士が思うように「返し」が無いと、自分勝手にアドリブしがちです。

面白いから「受けます」が私には、演劇には見えませんでした。

完成形は葛岡さんの落語で終焉する形態に思われましたが、他の方が落語を打つと、終焉は混乱する感が否めません。

あー様と中居が独立して、話の軸が、三人の関係性と田中君へのアピールという、全然関係ない話になってしまって、
【主役】幸子→美久
に比重は移動した感じもしたし、
笑いを持って行ったのは「あー様」で、
中居はストーリーテラーなのに、「受け狙いで前に出過ぎ」で三人の存在を掻き消す。
トリプルキャストはシャッフルで安定しない。〈特に絵理は三人の個性でバラバラ〉
話の中心と、役者同士のやり取り、の見えにくい形態ではなかったではないでしょうか?

やはり、彼女達は二十歳前後の青年期です。到達点があまりにも不明確なのは、難し過ぎたのではないでしょうか。
| マーセナリー | 2018/01/03 6:05 PM |
直前になってしまいましたがお知らせします。

SHARING』(111分版) 8か月ぶりの東京上映。 1月20日(土)13:30〜東京工芸大学中野キャンパス2号館地下教室。入場無料です。上映終了後、トークもあります。レイトショー枠でない時間帯で上映されることはもうないかも知れません。ソフト化、テレビ放映、ネット配信の予定もありません。(篠崎)
| マーセナリー | 2018/01/19 4:53 AM |
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